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登山スタイルと、道具選びです。
スタイルのアップデート
ザックと靴で登山のスタイルが決まると言っても過言ではないです。
「仕事のやり方はこうです」のような、すべての仕事に共通する正解のやり方はないように、遊び方は無限にあります。
定番のやり方でいくか、新しいやり方を模索していくか、どちらも正解です。
いずれの選択肢にしても、既存から抜け出して新しい場所に飛び込むことで得られる、自分にとっての成功例は、他のカテゴリーにも応用できます。
ULというスタイル
登山に行こうと思い立った時に、荷物をサクッとまとめて出かけられるのがULです。
このULの概念をインストールすれば、ミニマリストもさらに生活をアップデートできると思います。
UL|Ultra Lite|ウルトラライト FP|Fast Packing|ファストパッキング
などと呼ばれる、装備の軽量化を意味します。
荷物が軽いと、登山靴などの装備も変わって、体力の消耗を抑えられます。
より早く、より遠くまで行けて、より安全に登山を楽しむことができます。
具体的には、水、食料、燃料を除いたベースウエイトを、4.5kg以下に抑えるのがULの基準です。
軽いは正義です。
コーヒードリッパーのセット
ここに、家で使うコーヒードリッパーのセットがあります。
山でコーヒーを淹れるなら、こういうものがあります。
このクッカーやカップは、チタンでできています。
チタンはアルミよりも硬いので、チタンとアルミで同じ強度のものを作ろうとすると、チタンの方がより少ない素材の量で作れます。
なのでチタンの道具が軽いことが多いです。
こうやって、少しでも軽くしてコーヒーセットを持っていくのですが、そもそも山頂でコーヒーを飲むだけだったら、保温ボトルにコーヒーを入れておけば済む話です。
それもまた、スタイルです。
自分の登山スタイル
自分のスタイルで、ザック、靴、ウェア、道具を揃えていきましょう。
一気に色んなものを買わないで、すでに持っているものを流用しながら、まずはザックや靴あたりから選んでいって、少しずつ自分のスタイルを作っていくのがいいと思います。
ショップに置かれているものは、いま手に入れることのできる道具のうち、ほんの一部にすぎません。
イケてる登山ブランドや、ガレージブランド、機能美に満ちた最先端の道具は、定期的にアップデートされています。
一方で、定番の道具があります。
アップデートされるけど、ほとんど見た目が変わらないものは、ある意味、その方向性では完成された道具です。
故障が少ないという実績の証明でもあるので、安心感があります。
新しいものと定番のものを組み合わせて、道具を揃えていきます。
登山を終えて、下山して家に帰ってきて、道具を洗ったりメンテナンスをしながら、改善できるものや足りないものはないかと考えて、少しずつ道具をアップデートしていきます。
修理サポート
道具選びでは、サポートの品質も大切です。
アウトドアブランドは、ファストファッションとは対極にあります。
なぜその縫製なのか、パーツによって異なる素材が使われるなど、突き詰めていくと、その先にブランドの哲学があります。
岩で擦れて破れたからといって、捨てることはありません。
良いものを選んで、リペアして長く使います。
山と道のWebサイトに良い言葉がありました。
人間の傷口のように、リペアした箇所は前よりも強くなります。
その道具の味となって育っていきます。
セルフリペア
こういったパッチとアイロンがあると幅広く使えます。
ゴアテックス素材のパッチもあるといいでしょう。
多用途ボンドは、登山靴のソール周りのリペアにも使えます。