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登山計画をたてる
登山に行く前は、ヤマレコやYAMAPなどの登山アプリを使って、登山計画をたてます。
最初はユーザーの登山記録をみて、山の雰囲気を掴みます。
最近の道の状況を把握して、自分にあったルートを探します。
山の天気予報を確認するためには、てんくらやWindyを使います。
気温や風速を把握して、当日の服装をイメージします。
登山の解像度を上げる
同じくらいの登山スキルの人と登山する時には、率先して登山計画をたててください。
登山経験が豊富な人と一緒に行く場合でも、必ずアプリで登山計画を共有してもらってください。
行ったことのない、やったことのないものに対して、事前に解像度を高めるスキルが上がります。
登山アプリを使う
GoogleマップやAppleマップでは、実用的なレベルまでは登山道がカバーされていないので、専用の登山アプリを使います。
前もって登山計画を立てておくことで、ルートや必要な時間を把握できるし、道を間違えたときにも通知してくれます。
どの登山ルートがいいかわからない場合は、他の人が歩いたおすすめルートを辿ることもできます。
スマホの電波とGPSの電波は別のものです。山でもGPSの電波は届きます。なので、ケータイの電波がない場所でも、事前に地図データをダウンロードしておくことで、現在地を確認できます。これが登山アプリの強みです。
ヤマレコやYAMAPが有名ですが、両方使ってみて判断するのがいいと思います。使い勝手やUI/UXが違うので、自分にとってしっくりくる方を選んでください。
また、Apple Watchがあると、登山中にルートを確認しやすいです。
登山計画を提出する
登山ルートや予定時間など、登山計画を作ったら、オンラインサービスの「コンパス」に提出しましょう。もしも遭難した時に、捜索の手がかりになる需要な情報です。
コンパスに提出した情報は、自治体や警察と共有されます。
ヤマレコの使い方
ヤマレコを使った、ざっくりとした一連のアプリの操作方法です。
登山当日の操作(登山の開始/登山中の画面/登山終了) | ヤマレコ使い方ガイド
【ヤマレコの使い方 1/6】登山計画を作る
行きたい山を選んだら、スタートからゴールまでルートを作成します。
【ヤマレコの使い方 2/6】コンパスに登山計画書を送信
コンパスに登山計画書を送信します。
【ヤマレコの使い方 3/6】地図データをダウンロード
地図データをスマホとApple Watchにダウンロードします。
【ヤマレコの使い方 4/6】登山当日
「登山開始」のボタンを押して登山を開始します。スマホのバッテリー容量に不安があれば、低電力モードにします。
機内モードにはしないでください。電波がある場所では、アプリが位置情報をサーバーに送信している状態を保ってください。
【ヤマレコの使い方 5/6】下山通知
下山したら「一時停止」のボタンを押して、さらに「終了」のボタンを押します。
そして、コンパスに下山通知を送信します。
【ヤマレコの使い方 6/6】登山記録を作成する
下書きに保存されている登山記録に、追記をします。
画像をアップすると、撮影した場所が自動的に紐づきます。
【ヤマレコの使い方 その他】
登山アプリは、家族や友達に現在地を共有する機能があります。登山中も、見守りをしてもらうこともできます。
ヤマレコとYAMAP
登山アプリのヤマレコとYAMAPですが、しばらく使ってみてアプリを移行したいとか、両方のサービスを併用していきたい場合には、データの移行ができます。
その時間にどこを歩いたかのGPS情報が保存された、「GPXファイル」をダウンロード/アップロードすることで、登山記録を移行することができます。
ヤマレコからYAMAP、YAMAPからヤマレコ、どちらでも移行できます。
登山アプリ以外にも、GPXファイルに対応した地図サービスにインポートもできます。
ココヘリ
ココヘリは、もしも山で遭難したり、歩けなくなったときに、捜索サービスを受けられます。
また、山岳遭難対策制度のjRO(ジロー)にも加入されるので、救助費用が補てんされます。
ココヘリの発信機
自分の居場所を知らせるための、ココヘリの発信機です。
全国の警察や消防航空隊が、ココヘリ発信機の電波をキャッチする受信機を導入しています。
とはいえ、ココヘリの電波が届くのは最長16kmです。
なので、
登山計画が提出してあって、ある程度のエリアから絞り込んで捜索ができること。 ヘリが来るまで無事にビバークできること。 ココヘリの発信機が機能していること。
が必要です。
もしも行方不明になると、失踪者扱いになります。その失踪者が死亡者扱いとなるまでには、7年間かかります。
その7年間は、家族は生命保険金もうけとれず、かかった捜索費用の支払いも発生します。
それほど高額な保険ではないので、これから登山をはじめようと思ったら、ココヘリや山岳保険の優先度をあげてください。
ココヘリの発信機は、AirTagと同じように、iPhoneで場所を探すことができるので、普段使いもできます。
てんきとくらす
天気と生活の情報サイト「てんきとくらす」で、山の天気を確認できます。
山頂付近の気温や風速など、平地とは違って変わりやすい山の天気を確認します。
登山から下山までの間に、吹雪から晴天までの様々な天気を経験することも珍しくありません。
Windy
日本だけを対象とした雨雲レーダーだと、日本の上空の雨雲しか確認できませんが、Windyは世界中のリアルタイム天気予報をみれるので、広い範囲で雨雲や風の流れの傾向を把握することができます。
モバイルバッテリー
防水、防塵性能を持った、エレコムのモバイルバッテリーです。
10,000mAhの方はPD(Power Delivery)に対応しているので、急速充電ができます。バッテリー容量と重さのバランスで選びましょう。
NESTOUT OUTDOOR BATTERY SERIES|エレコム株式会社
iPhoneの充電コネクタが濡れてしまったら、モバイルバッテリーを持っていても充電できないので、サブでMagSafe充電器を持っておくか、iPhoneの充電コネクタにキャップをつけたり、防水ケースに入れておくと安心です。