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HDRに対応したディスプレイ
輝度が高くて、明るい。 例:1,000ニト
コントラスト比が高くて、黒色がしっかりと黒い。 例:1,000,000:1
色域が広くて、色数が多い。 例:P3の色域、10ビット深度
などのスペックを備えています。
あとは、視野角だったり、映り込みが少ないことや、正面以外から見ても、色と画質に歪みが生じないディスプレイが、よいディスプレイの目安です。
Display P3
色域が「Display P3」に対応しているディスプレイであれば、Rec.2020の色域をほぼ表現できます。「ほぼ」というのは、100%ではありません。
従来の色空間には、sRGB、Adobe RGB、NTSCなどがあります。
HDR動画を作ったら、「Display P3」に対応したディスプレイで観てもらう必要があるのですが、心配はいりません。
「Display P3」に対応したディスプレイは身近にあって、現行のiPhone/iPad/Macはすべて対応しています。
これは、それほど最近のことではなく、iPhone7からDisplay P3対応のディスプレイが搭載されているのです。
Macのシステム設定で、輝度を変更することができます。
アップルメニューの「システム設定…」を開いて、サイドバーから「ディスプレイ」を選択します。
「プリセット」から色空間を変更することができます。
MacBook Pro 14インチには、「Apple XDR Display (P3-1600nits)」のプリセットがあり、最大輝度が1,600ニトまで表示できます。
このプリセットで、HDRに対応したディスプレイで編集作業を行うことができます。
一時的にSDRのディスプレイ環境で確認する場合は、ここを「Apple Display (P3-500nits)」に変更します。
最大輝度を500ニトに落として、SDRのディスプレイで表示した場合のシミュレーションができます。